#PCCA00864
とにかくここがパラダイス
武川雅寛
Masahiro Takekawa
(1982)
Original Release 1982.06.21
Disc Number (LP) C28R0094
Manufacturer CANYON
SIDE A
- とにかくここがパラダイス
作曲:秘本千一 編曲:武川雅寛 - ダイヤモンド・ヘッド
作曲:Danny Hamilton 編曲:武川雅寛 - Young Sailing
作曲:橿渕哲郎 編曲:武川雅寛 - 10番街の殺人
作曲:Richard Rodgers 編曲:武川雅寛 - バルカン特急
作曲:橿渕哲郎 編曲:武川雅寛 - 夢のマリナー号
作曲:Don Wilson, Bob Bogle, Nole Edwards & Mel Taylor 編曲:武川雅寛
SIDE B
- 青い渚をぶっとばせ
作曲:Don Wilson, Bob Bogle, Nole Edwards & Mel Taylor 編曲:武川雅寛 - 海の百合
作曲:鈴木慶一 編曲:武川雅寛 - クルーエル・シー
作曲:Mike Maxfield 編曲:武川雅寛 - 夕陽をみている蟹
作曲・編曲:武川雅寛 - トゥワイライト・ゾーン
作曲:Marty Manning 編曲:武川雅寛 - 渚のアンビエント・ミュージック
作曲:アート・ポート 編曲:武川雅寛
Produced by Masahiro Takekawa
DATA
Original Release
●1982.06.21 (LP) C28R0094 CANYON
Re-issue
●1995.12.16 (CD) PCCA-00864 PONY CANYON
●2011.12.14 (CD) HYCA-3031 HAYABUSA LANDINGS
当時ビールのCM曲だったタイトル曲(契約上の関係で秘本千一という変名ながら、慶一さん作曲)が好評だったのを期につくられた、くじらさんのソロ・アルバム第1弾にしてヒット作。レコード会社にはやはり当時人気だったペンギン・カフェ・オーケストラetc系統のイージー・リスニングものという読みがあったらしいけれど、ムーンライダーズ全員参加のこのアルバム、当然のこと、ただのイージーリスニング作では終わっていない感じ。サウンド的には「マニア・マニエラ」「青空百景」を明らかに継承しており、軽い打ち込み系のリズム・アプローチ(MC-4)+くじらさんのヴァイオリンをはじめとする弦楽器などのアコースティックさが組合わさり、心地良いながらも、ニューウェーヴ感覚あふれる音世界を体現しています。
くじらさん自身の書き下ろし曲、慶一さん、かしぶちさんの提供曲、アートポートによる「渚のアンビエント・ミュージック」のほか、ヴェンチャーズetcの独特のカヴァーも楽しめます。
シンセなどの音使いなどではYMO系のテクノ・ファンもにんまりの1枚。
個人的に好きなのはいかにもかしぶち節の「バルカン特急」(この手の曲を書かせたらこのひとの右に出る人はそうはいない)!!くじらさんの泣きのヴァイオリンが心ゆくまで堪能できます。バックのトレモロにはマンドリンも混じっているように聴こえるんだけれど、クレジットには記載されていないのが不思議。
Kazutaka Kitamura
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ファースト・ソロ・アルバム