HEM Tour '97
YOHJI YAMAMOTO with SCUM RIDERS
ライブレポート


5月10日(土) 名古屋クラブクアトロ 20:00〜



 ギターを抱いてステージに立つ氏は、【デザイナー・YohjiYamamoto】ではなく、もう完璧なまでに“ミュージシャン・山本耀司”だった。
 バックのメンバーとも、しっかりと、良い感じで溶け合っていた。

 演奏された曲は、アルバム【HEM】のものを中心に、ライダーズ(『スカンピン』)やぱい(『塀の上で』)の曲などもとり混ぜて、全部でだいたい20曲くらい。Piggyのアルバムにも入っている ニール・ヤングの『Down By The River』も演奏。
 『スカンピン』や『塀の上で』では、いつもはボーカルをとっている慶一氏がギターを弾き、かわりに耀司氏が唄うというのが、何だか新鮮で良かった。
 個人的にものすごく嬉しかったのは、『塀の上で』のくじらさんのヴァイオリン。 まさか、この期に及んで聴けるとは思っていなかったので、激しく感動した。
 『ウラニウム万歳』の幸宏氏のパートは、案の定慶一氏が受け持ち。“ビートニクスがひっくりかえった”ヴァージョンみたいだった。  そういえば『BEATITUDE』はもともとビートニクス&山本耀司氏で演っていたそうだが、今回は演らなかった。ちょっと残念。
 アルバムの方では打ち込みの曲やくじらさんの参加していない曲などもあったので「どうするんだろう?」と少々心配していたのだが、ライダーズ同様にライヴ用にちゃんとアレンジされており、ひと安心。
 アルバムとはまた違った味わいで、ライダーズ・マニアには何とも嬉しいライヴだった。

<耀司氏のナイスなMC>
 メンバー紹介でかしぶちさんの時、「いい男だよねー、女、何人泣かしたの?」と発言し、ライダーズ・ファンの笑いをとっていた。照れて「泣かしてませんよー。」と発言するかしぶちさんがこれまた素敵で・・・。
 『塀の上で』を演奏する前に、「この曲を慶一と一緒に歌えてシアワセ〜」と発言。 “The・忘年会”の時に慶一氏が同じような発言をしていたのを思い出し、ひとりクスクス笑っていた私だが、一体何人の人がこの事に気付いていたのだろう。

 ライヴが終わった後、耀司氏とバックのメンバー、それからショップのスタッフ達で打ち上げ&カラオケ大会が行われたそうです。 耀司氏のような方でもカラオケをするのかと、ちょっとビックリしてしまった私なのでした。(しかし、何を歌ったんだろう?)

Reported by YOU (MRWS Special Agent #001, Acid Moon)   

HEM Tour'97

Yohji Yamamoto
with SCUM RIDERS